2022.09.24

【子供向け】SDGsってなに?17の目標を中心に分かりやすく解説!

SDGsとは?

まずはじめにSDGsとはなにかについて説明します。

SDGsとは?

SDGs(エス・ディー・ジーズ)とは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。

2015年9月の国連サミットで可決された2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。貧困や飢餓、ジェンダー、地球温暖化、気候変動など21世紀に生きる私たちが抱える課題が包括的に挙げられ、17の大きな目標と169のターゲットから構成されています。「誰一人取り残さない」ことを原則としています。

サステナブルとは?

サステナブルとは英語で、「ずっと続けていける」という意味の言葉です。つまり、サステナブルな社会とは、未来もずっと人々が暮らし続けていける社会を意味します。世界中でこのサステナブルな社会をつくることに取り組んでいます。このサステナブルな社会は私たちだけでなく、ほかの国の人たちや、困っている人たち、地球に暮らす全ての人が、長い未来まで、住み続けることができる社会の実現を目指しています。

どうしてサステナブルな社会の考え方が必要になったのだろう?

地球上では、人々が工場などでたくさん温室効果ガスを排出したことによって、地球温暖化が進んでいます。このまま何もせずに今のままを続けたら、地球の未来はどうなってしまうでしょうか?地球が暖かくなりすぎてしまい、世界各地の気候が変わってしまい、暑くなりすぎたり、寒くなりすぎたりします。また、大雨、干ばつなどの異常気象も発生します。北極、南極の氷が溶け、海水の高さが変わり、島が海に沈んでしまう可能性もあります。このような社会では、人々は「サステナブル」に暮らすことはできません。そのために世界中の国々の代表が集まって、話し合って、このSDGsが掲げられ、世界各国でこの目標の達成のために行動を起こしています。

各目標について分かりやすく解説!

SDGsの17の目標の各項目について具体例を交えながら分かりやすく解説します!

目標1:貧困をなくそう

これは、貧困につながる課題を解決するための目標です。世界では、約7億8300万人(日本の人口の約7倍)が1日1ドル90セント(日本円で約200円)未満で生活しています。このような人たちは、お金も仕事も、住む場所もありません。病気になってもお医者さんにかかることもできません。このように困っている人が一人もいなくなるようにします。

目標2:飢餓をゼロに

これは、食糧問題を解決するための目標です。世界では、約8億1500万人が毎日十分な食事が取れていません。食べ物がないと、栄養が足りず、身体が大きくならないだけでなく、知能の発達も遅れてしまう可能性があります。ご飯が食べられず病気になってしまったり、死んでしまったりする人がたくさんいます。そんな人たちが必要な食べ物を毎日手に入れられるようにします。

目標3:すべての人に健康と福祉を

これは、感染症の予防や医療格差の改善のために立てられた目標です。世界では、赤ちゃんや、赤ちゃんを産んだばかりのお母さん、小さな子がいろんな原因で死んでしまう国がいくつもあります。病院をたくさん作ったり、病気についての知識を伝えたり、予防をしたり、みんなが病気にならずに健康でいられるようにします。

目標4:質の高い教育をみんなに

これは、全ての人たちが教育を受けられるように、また、生涯に渡って学習できる機会を得られるようにするための目標です。世界には、いまだに小学校にいけず、基本的な計算、読み書きができない若者が6億1700万人いるとされています。そのほとんどは、紛争の影響がある地域で暮らしている子供たちで、「女の子」という理由で学校にいけないこともあります。貧しい人も、男の子も女の子もだれでも学校に通えるようにして、しっかりとした教育を受けられるようにします。

目標5:ジェンダー平等を実現しよう

これは、男女の格差についての課題解決に向けた目標です。世の中には女性が「女性だから」という理由だけで差別されていることがたくさんあります。そんな差別をなくし、だれもが同じように学校へ行ったり、働いたり、政治に参加したり、リーダーに慣れたりすることができるようにします。

目標6:安全な水とトイレを世界中に

これは、感染症対策や、安定的な農業活動に欠かせない重要な目標です。日本では、蛇口をひねればいつでも水が飲めます。しかし、世界にはきれいな水が手に入らないため、汚れたままの水を飲んだり、使ったりしている人がいます。また、トイレも清潔でないものを使っています。そのため、病気になってしまう人がたくさんいます。みんなが、きれいで安全な水、清潔なトイレを使えるようにします。

目標7:エネルギーをみんなにそしてクリーンに

これは、電力などの安定したエネルギー供給に向けた目標です。現在使われている石炭や石油などの化石燃料には限りがあります。また、これを使うと二酸化炭素が発生し、地球温暖化の原因になります。そのため、太陽の光や、風、水力、地熱などの自然の力を利用してつくるエネルギーをだれでも使えるようにします。

目標8:働きがいも経済成長も

これは、誰もが働きがいのある人間らしい仕事を行えるようにするための目標です。世界には、子供なのに学校にも行かず、働いている子や、わずかなお金で大変な仕事をたくさんさせられている人がたくさんいます。誰もが、「やってよかった」とやりがいを感じながら、お金を稼ぎ、社会の経済が成長するような仕事ができるようにします。

目標9:産業と技術革新の基盤をつくろう

これは、インフラ整備を進めて、産業活動を促進するための目標です。だれもが安心して、安全にくらしていけるように、災害に強い建物や鉄道、水道、インターネットなどの暮らしに必要な施設やサービスをつくるための新しい技術がたくさん生まれるようにします。

目標10:人や国の不平等をなくそう

これは国内や、他の国との間で貧富の格差を改善するための目標です。国によって、豊かな国もあれば、貧しい国もあります。また、同じ国の中でも、すごくお金持ちの人もいれば、とても貧しい暮らしをしている人もいます。そのような不平等をなくし、みんなが豊かに暮らすことができるようにします。

目標11:住み続けられるまちづくりを

これは、人々が安心して生活できる住居を確保し、安定した生活のために必要な目標です。災害に強い安全なまちや、豊かな自然のあるまち、障がいをもった人や赤ちゃん連れ、お年寄りも安心して使える電車やバスなどの乗り物が走っている街など、だれもがずっと住んでいたいと思えるようなくらしやすい街を作ります。

目標12:つくる責任つかう責任

これは、消費と生産活動を整える目標です。ものをつくる人、販売する人は資源の無駄遣いをせず、自然を汚したり、人の体に影響を与えたりするゴミを減らします。ものをつかう私たちは生活スタイルを見直し、ゴミを減らす(リデュース)、一度使ったものを何度も使う(リユース)、使ったあと資源に生まれ変わらせる(リサイクル)の3Rを進め、賢い買い物を心がけるようにします。

目標13:気候変動に具体的な対策を

これは気候変動から地球を守るための目標です。地球温暖化を止めるために、二酸化炭素などの温暖化ガスを出さない努力をすることや、すでに起きている異常気象に対応できるまちづくりをするなど、気候の変化による影響をできる限り少なくするように行動を変えていきます。

目標14:海の豊かさを守ろう

これは海洋資源を守るための目標です。海をゴミなどでよごさず、海の生き物をたくさんとりすぎないようにして、未来でも海が綺麗で生き物たちがたくさんいて、その恵みを受けられるようにします。

目標15:陸の豊かさも守ろう

これは海の豊かさと同様に陸の生態系や資源を守るための目標です。砂漠になってしまう場所を減らしたり、動物や虫たち、植物などの陸上の生き物たちが暮らす場所、森や山などの自然を大切に守ったりして、人間も含むたくさんの生き物がこれからもずっと生きていけるようにします。

目標16:平和と公正をすべての人に

 

れは紛争や情勢不安の解消を実現するための目標です。世界には、戦争や紛争によって、命を落とす人がいます。また、心や体に深い傷を受ける虐待の問題もあります。このような争いごとや暴力などがなくなるようにして、平和で誰もが安心して暮らせる世の中にします。

目標17:パートナーシップで目標を達成しよう

これは、SDGs全体の達成を目指すために世界中のあらゆる人たちがより強固な協力関係を結び現状を変化させようとする目標です。2030年までにこれらの目標を達成できるように、国、自治体、企業、団体、個人など、世界中の人たちが協力しあっていきます。

子供たちにもできることがあります

SDGs達成のために子供たちにできること

SDGsの達成のためには子どもたちにもできることがあります。

  • 電気、水道、ガスの無駄遣いに気をつける
  • 残さず食べて、食材は使い切る
  • 身の周りのものを大切に使う
  • エコバックやマイボトルを持ち歩く

 

世界をより良いものにするために掲げられたSDGs。一人だけでは達成できません。世界中のみんなで力を合わせて達成できるものです。小さな積み重ねが効果を表します。私たちのできる範囲で、身近なところから行動しましょう。

SDGsに関する身近な取り組みに関する詳細記事はこちら

無題のプレゼンテーション (1)

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