2022.11.12

【バナナペーパー?】なぜバナナ?一体どんなもの?本記事を読めば全て分かります!

バナナペーパーとフェアトレード

まずはじめにバナナペーパーとはなにかについて説明します。

バナナペーパーとは?

バナナペーパーとは、オーガニックバナナの茎から取った「バナナ繊維」を原料として使用した紙です。バナナは1本の茎から、1度しか実が取れません。そのため、収穫時に茎も切り、その茎は廃棄していました。そこで、今までは廃棄されていた茎を再利用したのがバナナペーパーです。バナナの茎の繊維を日本の和紙工場等で加工をし、バナナペーパーを作っています。廃材を有効活用するという点が昨今のトレンドと合致しており、「SDG17項目すべてに貢献する」素材として、注目を集めています。また、バナナペーパーは日本初のフェアトレード認証紙でもあります。

なぜバナナ?

現在、世界では毎日約100万トンの紙が使用されています。そして、その内約90%は「木」を主な原材料としています。その一方で、一般の木は10~30年の長い年月をかけなければ再生しません。経済の発展に伴い、紙の消費量は大幅に増加する一方、木が再生するのにかかる年月は増減しません。これは、最近声高に叫ばれている”森林破壊”の直接的な原因の1つであると言えるでしょう。

そこで、バナナの出番です。バナナは世界各国で栽培されており、多くの人々の栄養源となっています。バナナを収穫する際は、新しい果実が健康に育つために、古い茎を切る作業が必要ですが、一般の木と違い、バナナの場合、切った茎は1年経たずに再生し、新しいバナナの実がなります。つまり、紙を製造する上で、一般的な木と比べて、バナナはサステナブルな原材料なのです。

 

フェアトレードとは?

フェアトレードとは、発展途上国で作られた原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、製品を作る人の健康と経済、環境保全を支援する「公平な貿易」を実施する仕組みです。バナナ、カカオ、コーヒー、綿花などに加えて、近年では紙の生産も行われています。

バナナペーパーとSDGsの関係

SDGsとは「Sastainable Development Goals」の略で「持続可能な開発目標」のことです。バナナペーパーの取り組みはSDGs17項目すべてに貢献することができると注目されています。ここでは、バナナペーパーとSDGsの関わりについて、一部を紹介します。

目標1「貧困をなくそう」目標4「質の高い教育をみんなに」

バナナペーパーの取り組みは、アフリカの最貧困層の人たちに雇用を生み出し、フェアトレードの活動を通して、1000人以上の貧困層の人々の暮らしを支えています。バナナペーパーの製造に関わる工場での雇用を行い、これらの仕事から得た収入によって安全な飲み水や栄養のある食事を手に入れたり、マラリアを予防するための蚊帳を買ったり、病院に行けたり出来るようになりました。さらに、バナナペーパーの収入の一部は子供の就学や、女性の教育支援に当てられています。また、バナナペーパーの原料となる茎は、オーガニックバナナ農家からのみ仕入れられているため、経済的に不利な立場にある小規模農家を支えることにも繋がります。

目標13「気候変動に具体的な対策を」

紙の原料となる木は、木材として使用できるまでに約40年という長い年月を要します。このため、森林の再生が森林伐採に追いつかないため、森林が減少しています。これにより、地球温暖化、土砂災害など様々な環境問題を引き起こしています。しかし、バナナは先程述べたように1年経たずに再生し、バナナペーパーに使用される材料を短いスパンで手に入れることができます。バナナペーパーを利用することによって、森林を守られ、多くの人々、生物を守ることができるため、非常に環境に優しいのです。

日本とアフリカをつなぐもの

バナナペーパーは”Made in Japan”ではなく、”Made WITH Japan”の製品と言えます。バナナペーパーはこれまでに挙げた環境問題の改善や、アフリカの貧困問題の解決に役立つことに加えて、バナナペーパーは日本の和紙工場で古紙を加え、質の高い紙を作っているため、日本の伝統技術の継承や雇用創出につながる可能性もあります。

バナナチームについて

バナナチームとは、2011年にアフリカ南部の国・ザンビアで貧困層の女性たちと、(株)ワンプラネット・カフェが始めたバナナペーパー事業のことです。バナナチームのチームメンバーは約20人。ザンビアのサウス・ルアングワ国立公園の近くのサンフエ村に住んでおり、過去に雇用をされたことがない人がほとんどです。また、チームのメンバーのほぼ半分は女性です。さらに、仏教、キリスト教、イスラム教など様々な宗教のメンバーで構成され、様々な人が平等に働く機会を得ることができる環境になっています。また、このバナナペーパーを作る工場では、環境認証の建材、太陽光発電尾活用、敷地内での植林やオーガニックガーデンなどを導入した「グリーンな工場」となっています。

無題のプレゼンテーション (1)

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